横浜にある正規販売店・丸富オートにフィールドワークに行ってきました。
古くからあるこのお店の創業者である長田社長と、販売員の方にお話を伺いました。長田社長は1976年から約36年間もハーレー販売に関わっておられ、アメリカのハーレーダビッドソン本社に表彰されたこともある方で、たくさんの写真とともにハーレー販売の歴史を語ってくださいました。
お話の中で面白かったのは、丸富オートには顧客コミュニティが三つもあることです。
チャプターの発展経緯について伺おうと思ったものの、それを知るには他の二つのコミュニティの存在が欠かせません。
まず一つは、おなじみの「チャプター」。設立から11年を数えるこの横浜チャプターは、これまで聞いた中でも最も古いチャプターでした!
販売店は会報の発送をしてツーリングの出欠をとったり、またツーリング時のグループ分けをしたりと、きっちり管理されている様子でした。
二つ目が、ハーレー販売当初から35年もの歴史を持つ丸富オート独自コミュニティ。由緒ある「シーサイド・ハーレークラブ」です。
メンバーは、なんと全員ポリスルックに身を包み、サイドカー付きのハーレーに乗ってツーリングを楽しむそうです。横浜市に呼ばれてパレードを行うこともあるそうで、地域でも名の通った格式高いクラブです!これには社長ご自身も毎回参加されるそうで、お話からもとても楽しげな様子が伝わってきました。
そして最後に、こちらも丸富オート独自で最近できたコミュニティ「丸富オートツーリングクラブ」です。会員制にはせずに当日参加OKという形式で、ツーリング参加への敷居を軽減する工夫をしていました。
丸富オートでは、昔ながらの富裕層から若者、女性等と顧客が多様化する中で、独自の工夫で顧客コミュニティを上手に使い分けて来ています。三つもクラブを持つなんて大変なはずなのに、そうまでして維持しているということは、顧客コミュニティはやはり販売店にとってのメリットが大きいのでしょう!今日の結果を、今後につなげていければと思います!
ただ一つだけ…今日のフィールドワークを通して三人の反省点があります。
それは、インタビュー時のお話の運び方です。事前に質問項目は考えていったものの、相手の方が予想通りの返答をくれるわけはなく、思わぬ方向に話がそれたときの修正が出来ずに苦戦しました。フィールドワークの難しいところです。普段なかなか話す機会の無い、年配の方と上手に会話をするには、まだまだ修行が必要みたいです・・・
(長田社長との記念写真)