高速バスに乗って、沼津まで行ってきました!個人的には静岡県初上陸なので軽く旅行気分です!
前回の横浜に引き続き、今回の田岡モータースも1977年からの歴史ある販売店ということで、創業した田岡社長にたっぷりお話しを聞いてきました!
(田岡社長と記念写真)
とにかく社長ご自身の、人を引き付ける力が物凄いお店でした。あんなにきらきらしたお顔で「とにかくハーレーが好き」と言われたら、たぶん全員買ってしまう。私達もハーレーを買うなら沼津店で…と本気で思ったほどで、社長のお人柄に惹かれて来ているお客様は多いはずです。
チャプターの発展経緯について伺おうと思ったものの、このお店でも、「ハーレー会」と「チャプター」の顧客コミュニティが二つ存在していました。顧客は多様化しており、それに合わせるためにも二つ必要だ、との社長のお考えも聞けました。
まず奥井改革以前からある店舗独自の顧客コミュニティ「ハーレー会」は、メンバー約30名全員が男性で新規加入はもう認めていないとのことです。メンバーは富裕層が中心で今は年齢層も高く、お話しを聞く限りかなり閉鎖的なクラブという印象でした。社長も運営にはほとんど口を出さないそうです。
一方で、お馴染みのチャプター(沼津チャプター)はメンバー約150名と、これまで見てきた中でもかなりの大所帯です。
昔からあるハーレー会から顧客との関わり方を学んだ社長は、「お店がある程度口を出さないと」という方針でチャプター運営に関わっています。年会費ゼロ、参加費もゼロ(全て社長負担)という特殊な形態をとっているため、イベント参加率はかなり高いようです。社長は、当初「修理班」としてツーリングに同行していました。しかしその位置付けだと次第に顧客に甘えが生じ、事前点検すらせずに当日故障を訴えるメンバーが出てきたそうです。以来、社長はお客様とあくまで対等に、遊ぶことを楽しむ気持ちでチャプターツーリングに参加するようにしており、それが現在の盛り上がりを生んでいるようです!
そんな田岡社長は、「売る話はしない、遊ぶ話だけ」というスタイルでハーレーを語ります。
映画『イージーライダー』をきっかけにハーレーを扱い始めたという社長が、昨年挑戦してきたというアメリカ2000キロの旅の話も楽しそうでした!もう、本当にハーレーに乗りたくなってしまいました!
(田岡社長アメリカ2000キロ横断の旅写真)
横浜、沼津のフィールドワークを通して思ったのは、チャプター単体の発展経緯を探ることは、想像以上に難しそうだということです。販売店の歴史の中で、チャプターの発展はお店によって異なり、元からあったコミュニティの発展形であるところもあれば一線を画しているところもあり…またそもそも、設立年数も3~10年とばらばらです。「お店による」という側面が強いと感じています。
一方で、二つのお店を比較した結果、販売店とチャプターとの関わり方に差があることを発見しました。チャプター運営に関して、横浜ではほぼ顧客に任せていますが、沼津では社長が大きく関与していました。両者は同じ様に盛り上がっているチャプターですが、この関わり方の差は、今後の調査においてキーポイントになるのではないかという気がしています。