前回のフィールドワークを受けて・・・ついに、ついに調査の視点が定まってきました!!!
その視点とは・・・「顧客の社会化」です!
これまで様々なチャプターを見て来てわかったのは、チャプターにはそれぞれにカラーがあること。
特に、歴史が長く、活動が盛んなチャプターであればあるほど、服装や話の内容が似通ってきている傾向にあると考えています。つまり、お客様はチャプターの中で社会化されてそのチャプターの色に染まっていくことで、ハーレー乗りらしく成長しているのではないか、ということです。
この「社会化」ですが、もちろん突然ぽっと出てきたわけではありません。
昨年、別のメンバーでハーレーダビットソンの研究をしていました。その時にも一度、顧客の社会化というものがあるのではないか、という仮説があったのですが、十分に根拠があったわけでもなく、単なる思いつきにすぎなかったためお蔵入り。調査自体も打ち切りとなっていたのです。
しかし、今回調査を重ねる事で私達は確信しました。「顧客の社会化はきっとある!」今度は思いつきではなく、そう思えるだけの情報が沢山ありました。これも何度も販売店やイベントに足を運び、色々なお話を聞いたからこその結果です。
遥か昔に描いた仮説を元に、私達の調査に再びエンジンがかかってきました!!
今回の土日は、この顧客社会化現象を検証するために、調布とみなとみらいにある二つのお店にお邪魔しました!二つとも三年生の秋調査の時にもインタビューを受けて頂いており、チャプターがとっても盛りあがっているお店です。年末で忙しい時期なのに、どちらも快くフィールドワークを承諾してくださって、もー有り難い限りです!
まず調布店では、社長と店長と、たまたま来ていた常連のお客様にお話しを伺いました。
このお店の場合、「チャプターの人は10年で3台乗る」とか、「初めにチャプターに来る人はハーレーグッズが無いから、浮く。」そして入ってイベント参加を重ねるうちに、ウェア、パーツ、新しいモデルへ・・・と、チャプターメンバーのハーレーにのめり込んでいく様子を教えてもらうことが出来ました!
また、それを支える販売店の取り組み(入会審査等)も教えていただき、論文にする上でかなりヒントになりそうです。
そしてみなとみらいでは…なんと、チャプターのクリスマスパーティに参加させていただきました!
しかも!!!
ハーレー歴20年で「長老」と呼ばれている方に、ハーレーに乗せてもらってきました!!!
長老のハーレーは、一番大きなツーリングタイプのモデルでしかもサイドカー付き!
長老の運転のもと、後ろに光男、サイドカーにみなみ、ジョニーはパーティーに専念という形で、お店から山下公園前を通ってぐるっと“パレード”してきました!(チャプターの皆さんは山下公園前を走ることをパレードというらしい)
もうあの時の興奮と言ったら!!!表現出来ない感動がありました!!!!!
いやー、ハーレーを研究してきてよかったです。
ハーレー乗りが何故ハーレーに夢中になるのか…すこしだけ、理解出来た気がしています。
「乗ればわかるよ」
ハーレー研究を始めて以来、ことあるごとにハーレー乗りの方々に言われるたびにもどかしさを感じてきたこの言葉が、やっと、わかった気がします。
エンジンを入れた瞬間、心地よい鼓動・音を感じて、ハーレーと一体になった気持ちになる。
すれ違うみんなが自分を見ているのではないかと思うほど、人や車、バイクの視線が集まる。
緊張や興奮、そしてどこからか優越感さえもこみあげて、日常からまったく離れた世界に来た気分になりました!
たった10分乗っただけでこんな感情になるのだから、あれが自分のハーレーだったら、しかもハーレーだらけの集団でパレードしたら・・・一体どれだけ気持ちいいのでしょう!!!
帰り道は三人でひたすら「あー、ハーレー欲しい!!!」と連呼していました(笑)
この興奮をこの温度のまま、論文に表現出来るといいなあ・・・