2010年12月18日土曜日

7・8期合同グループワーク

今年は冬合宿が無くなり・・・今日は大学に教室を取って一日中みんなでグループワークの会!
みんなでピザを食べつつわいわいやりました。

とは言え、内容はハードです。私達はこの二日間で、卒論アウトラインの完成を目標にして取り組みました。先日のフィールドワーク以来、「顧客の社会化」という視点は定まったものの…社会化とはそもそも社会心理学などに多く見られる理論である為、いかにして経営学として説明するかで、ここ数日は毎日頭を悩ませていたのですが。。
ここへきて、またも私達の救世主・院生の真木さん降臨\(^O^)
真木さんに相談にのっていただいているうちに、久保田先生の顧客コミュニティの論文と組み合わせていい案が生まれました!私たちの調査開始初期に読んでいた論文にある顧客コミュニティのメンバーの三分類が使えることを発見したので、今後はそれをもとに話を進めていけそうです。これでだいぶ、私達の卒論が論文としての形になりそうな希望の光がみえてきましたよー!

また、OBの皆さん(6期の大木さん・太田さん・馬上さん)が応援にかけつけてくれました♪一日中部屋にこもってアウトラインの原本を見ながら少々グロッキー気味になっていましたが、先輩方の社会人になっていきいきしている姿を見て、やる気が出ました。ありがたいです。

あとはみんなできょんちゃん(タリーズについての研究してます!)のアウトラインを考えるお手伝いをしたり、夜ごはんにママキムチに行ったり…と久々に「7期」として集まった感じがしてうれしくなりました。朝の9時集合で夜までやっていたので、結局12時間ほどぶっ通しゼミでしたが、やっぱり井上ゼミらしくて楽しい^^!こんなことが出来るのも、もうあと少しなんだなあ、となんだかしみじみしてしまいました。

2010年12月6日月曜日

調布&みなとみらいフィールドワーク

前回のフィールドワークを受けて・・・ついに、ついに調査の視点が定まってきました!!!
その視点とは・・・「顧客の社会化」です!
これまで様々なチャプターを見て来てわかったのは、チャプターにはそれぞれにカラーがあること。
特に、歴史が長く、活動が盛んなチャプターであればあるほど、服装や話の内容が似通ってきている傾向にあると考えています。つまり、お客様はチャプターの中で社会化されてそのチャプターの色に染まっていくことで、ハーレー乗りらしく成長しているのではないか、ということです。

この「社会化」ですが、もちろん突然ぽっと出てきたわけではありません。
昨年、別のメンバーでハーレーダビットソンの研究をしていました。その時にも一度、顧客の社会化というものがあるのではないか、という仮説があったのですが、十分に根拠があったわけでもなく、単なる思いつきにすぎなかったためお蔵入り。調査自体も打ち切りとなっていたのです。

しかし、今回調査を重ねる事で私達は確信しました。「顧客の社会化はきっとある!」今度は思いつきではなく、そう思えるだけの情報が沢山ありました。これも何度も販売店やイベントに足を運び、色々なお話を聞いたからこその結果です。
遥か昔に描いた仮説を元に、私達の調査に再びエンジンがかかってきました!!

今回の土日は、この顧客社会化現象を検証するために、調布とみなとみらいにある二つのお店にお邪魔しました!二つとも三年生の秋調査の時にもインタビューを受けて頂いており、チャプターがとっても盛りあがっているお店です。年末で忙しい時期なのに、どちらも快くフィールドワークを承諾してくださって、もー有り難い限りです!

まず調布店では、社長と店長と、たまたま来ていた常連のお客様にお話しを伺いました。
このお店の場合、「チャプターの人は10年で3台乗る」とか、「初めにチャプターに来る人はハーレーグッズが無いから、浮く。」そして入ってイベント参加を重ねるうちに、ウェア、パーツ、新しいモデルへ・・・と、チャプターメンバーのハーレーにのめり込んでいく様子を教えてもらうことが出来ました!
また、それを支える販売店の取り組み(入会審査等)も教えていただき、論文にする上でかなりヒントになりそうです。

そしてみなとみらいでは…なんと、チャプターのクリスマスパーティに参加させていただきました!
しかも!!!
ハーレー歴20年で「長老」と呼ばれている方に、ハーレーに乗せてもらってきました!!!
長老のハーレーは、一番大きなツーリングタイプのモデルでしかもサイドカー付き!
長老の運転のもと、後ろに光男、サイドカーにみなみ、ジョニーはパーティーに専念という形で、お店から山下公園前を通ってぐるっと“パレード”してきました!(チャプターの皆さんは山下公園前を走ることをパレードというらしい)

もうあの時の興奮と言ったら!!!表現出来ない感動がありました!!!!!
いやー、ハーレーを研究してきてよかったです。
ハーレー乗りが何故ハーレーに夢中になるのか…すこしだけ、理解出来た気がしています。

「乗ればわかるよ」

ハーレー研究を始めて以来、ことあるごとにハーレー乗りの方々に言われるたびにもどかしさを感じてきたこの言葉が、やっと、わかった気がします。

エンジンを入れた瞬間、心地よい鼓動・音を感じて、ハーレーと一体になった気持ちになる。
すれ違うみんなが自分を見ているのではないかと思うほど、人や車、バイクの視線が集まる。
緊張や興奮、そしてどこからか優越感さえもこみあげて、日常からまったく離れた世界に来た気分になりました!

たった10分乗っただけでこんな感情になるのだから、あれが自分のハーレーだったら、しかもハーレーだらけの集団でパレードしたら・・・一体どれだけ気持ちいいのでしょう!!!
帰り道は三人でひたすら「あー、ハーレー欲しい!!!」と連呼していました()

この興奮をこの温度のまま、論文に表現出来るといいなあ・・・

2010年11月29日月曜日

昭和の森フィールドワーク


二日前に仮説が揺らぐなどばたばたしていましたが、昨日今日とチームで相談して、対抗的ロイヤリティとは別に、「顧客育成」という事象についても検証していくことにしました。
これまで聞いてきたハーレー乗りの方々の声を振り返ったところ、何故あんなに熱狂的にハーレーにのめり込むのか、という点が一番奇妙で、私達にとっては興味深いテーマです。実際にインタビューでも、チャプターの中で先輩の影響を受けて、ハーレーの世界にのめり込んでいくメンバーが多かったので、顧客はチャプター内で育ち、一人前のいかにも「ハーレーらしい」ハーレー乗りになっていくのではないかと考えました。


その上で臨んだ今日のフィールドワーク先は、昭和の森店です。
お店が出来て5年、チャプター設立からはまだ3年と、非常に若い販売店でした。
今回も社長と、チャプターのディレクターを務める販売員の横地さんのお二人にインタビューに応じて頂きました!
















昭和の森チャプターで面白かったのは、いくつかのチャプターを経験してきた横地さんが、チャプターを作るにあたって「カラーを生まない」工夫をされていた点です。この昭和の森チャプターには、黒づくめの、いわゆるごてごてのハーレー乗りはいないそうです。
横地さんはこれまでいくつものチャプターを見て来て、チャプターにカラ―が出ると人間関係等による不都合が生じやすいとのことで、「スマートなチャプター」を心掛けて管理されているそうです。他店で行われているようなチャプター会員のみの特典もあえて設けず、また不法改造車を持つライダーは絶対に入会出来ないようにする制度を作り、極めてあっさりとしたチャプターを作り上げていらっしゃいました。

このお話は、チャプターで「いかにもハーレーらしいハーレー乗り」を育てているという仮説を一見打ち砕くように思えます。しかし、今日のお話しからカラーの濃いチャプターと薄いチャプターの明確な違いが見えてきたような気がしています。
「うちのチャプターにいる人は、よっぽど走るのが好きな人」と社長が仰ったように、この昭和の森チャプターは、カラーの濃いチャプターと比べて明らかに顧客のタイプに違いがありました。昭和の森チャプターのメンバーが走ることが好きでチャプターに参加しているとすれば、沼津等のカラーの濃いチャプターのメンバーは、自分のチャプターが好きで参加しているように感じます。
今度はカラーの濃いチャプターへのフィールドワークに行かなければならなくなりそうです!アポ取りがんばります!

それにしても、今日のフィールドワークは良い情報をたっぷり持って帰ってこれました^^
回を重ねるごとに、私たちも少しは上達してきたかなと感じています。具体的に言うと「見切りのつけ方」が上手くなってきたのではないかな、と。
インタビューの時には毎回いくつか聞きたいテーマを用意していくのですが、すべての話が盛り上がるわけではありません。最初の頃は、それでも知りたい言葉を聞けるまでしつこく粘って質問していたのですが、それだと会話が滞ってしまって雰囲気が重たくなったりします。
それよりも、相手の目が輝いて、いきいきと話してくれる話題こそを大切にしてお話しを伺うというスタンスが、三人の中で無言のうちに出来て来たような気がしています。
インタビューは人との会話から成る、ナマモノです。だからこそむずかしいけど、毎回何が起こるかわからないから、面白くて好きなんです!


【おまけ】
今日のフィールドワークの様子を、昭和の森スタッフの方々のブログに載せてくださいました!
私達の研究に興味を持って頂けた様で、なんだかうれしいです!
ハーレーダビッドソン昭和の森 スタッフブログ↓

2010年11月27日土曜日

迷走中


ハーレー班、迷走しております。
前々回のブログで書いた「対抗的ロイヤリティ」の仮説ですが…あさってのフィールドワークを前に院生の真木圭亮さんに相談したところ…
これまでに、他のチャプターに対抗意識を持っているような発言が一つでもあったのか?
理論に引っ張られすぎているのではないか?
とのご指摘を頂き、心当たりがありすぎて胸が痛くなっているところです。

ここが、定性研究の難しさかな、と思います。
フィールドワークで得られた声だけを追うと、理論と離れてしまって研究の意義がなくなってしまう。一方で、理論ありきで調査を進めようとすると、フィールドワークが活かせなくなってしまう。私個人的には、2年生の時の公文の研究でも理論を前提に結果を決め付けたインタビューを行って先方に不快感を与えてしまったことがあり、なんだかその時の苦い記憶がよみがえってくるようです。

三人で、もう一度これまでのフィールドノートを見返して、純粋にハーレーのチャプターで面白いと思うところを一から探してくることを宿題にしました。今日のグループワーク中に、ジョニーがふと「おれ、卒論発表会では映像とか作って、おれ達らしくたのしい感じでやりたいなー」なんて気の早いことをつぶやいていたのがなんだか印象的でした。あさってにフィールドワークを控えているため焦りはありますが、最高のラストを迎えるためにも、ここが踏ん張りどころのはずなのでなんとか乗り越えなければ・・・

2010年11月24日水曜日

電話アポ取りの苦労


フィールドワーク調査で避けては通れないもの、それはフィールドワーク先へのアポイントメントをとる作業です。私達はチャプター間の対抗意識を調査するべく協力して下さるお店を探しているのですが…なんと、先週電話をした二つの販売店には断られてしまいました。しかしこれも、井上ゼミ生にとってはもはや日常茶飯事です。3年生の時の家系ラーメン調査で散々断られ続けたジョニーと光男にとっては、おそらく痛くもかゆくもない。・・・かと思いきやジョニー、結構落ち込んでいました。

しかしここで諦めるわけにはいかないので、断られた二つの電話での反省点(チャプターの話をし過ぎないこと等)を踏まえて、今日また別のお店に電話をしたところ、無事に承諾していただけたので一安心です。井上ゼミでの二年間で、私達も打たれ強くなったものです。

ということで、来週からまたフィールドワーク再開!楽しみです!

2010年11月11日木曜日

対抗的ロイヤリティ


前回の中間発表以降、三人で手分けして文献漁りを進めるも、だいぶ停滞していた私達の研究ですが、今日、理論に基づいた新たな仮説を立てることができました!その理論とは、顧客コミュニティの議論における「対抗的ロイヤリティ」というものです。つまり、顧客コミュニティは他のコミュニティに対して対抗意識を持つことによって、自分のコミュニティへのロイヤリティを高めることが出来る、という考え方が理論で存在したのです!発見者の光男くん、ありがとう。

これをもとに、今後のフィールドワークでは他のチャプターに対する対抗意識の存在を証明できればとおもいます。

2010年11月9日火曜日

三橋インゼミ開催

こんにちは!ジョニーです!といっても日本人(いわゆる純ジャパ)なのですが・・・。
もし読者の方が今日までの僕たちの日記を読んできてくれたのならば、このあたりで訂正しておかないと生涯誤解されたままになる気がしたので。(笑)

そして、今回僕が出てきたのにはもう一つ理由があるのですが、それはまた後ほど。

さて、本日
井上ゼミがかねてより親交のある慶應大学の三橋ゼミとのインターゼミ(以下インゼミ)が早稲田大学にて開催されました。

三橋ゼミとのインゼミは今年で三回目を数えます!

井上ゼミはインタビューで聞いた話やフィールドワークで体験した事などを元に、情報を整理して研究をまとめていく定性的な色が濃いゼミです。それに対して、今回インゼミを行った三橋ゼミは数値データを元に研究、発表を行う定量的な色が濃いゼミ。

このようにゼミのカラーが全く違う両ゼミが一緒に発表を行い、互いに意見を交換し合う事で、いつも新たな発見があります。インゼミはとても刺激的で有意義な時間なのです。

しかし、わざわざ早稲田まで来ていただくので中途半端な発表はできません。
いつも発表を担当するチームはインゼミ直前まで準備に余念がありません。

今回発表をしたプロ野球研究チームも身を粉にして発表準備に取り組んでいました。
まぁ要するに彼ら、あまり寝てません(笑)


さて話はそれましたが、今年のインゼミも大変な盛り上がりを見せました。
三橋ゼミの発表はやはりすごい。この一言につきます。
数字を交えた彼らの発表にはいつもスタイリッシュさがあります。

定性研究をする僕らはいつも研究の伝え方や見せ方に頭を悩ますので、彼らの発表を見ていると羨ましく、時には悔しくなるほどです。要は説得力の違いに嫉妬するということですね(笑)



さて、ここまでは前置き。
ここからが、実は今日のブログのメインテーマになるのです・・・。
インゼミに関する話は、僕らハーレー研究チームは発表を行っていないので、担当チームに任せます。


インゼミは早稲田大学で行われたのですが、インゼミの後に今年は高田馬場のカフェコットンクラブにて交流会たるものがセッティングされました。(準備してくれた8期生、ありがとう!)

そこで今年は両ゼミの4年生が自分のゼミ紹介をしようという企画が持ち上がっていたのです。

そしてそして、井上ゼミのコンテンツとして、その企画を引き受けた者こそが私、
ジョニーであります。(本名は小崎と言います。繰り返しますが純ジャパです。)

だから、ハーレーの研究に関する日記ではないですが、今日は日記を私が書かせていただいております!
たまにはこんな回があってもいいですよね?

さて、この企画は「卒論テーマを簡単に紹介」というお題だけが僕に投げられておりました。


「せっかくやるんだから、何か面白いものにしたいな。みんなの心に残る。みんなの心が躍るものにしたいなぁ・・・」


なんて、これまたカッコつけましたが、そんな事を真剣に考えて(笑)企画を練りました。

その結果、作られたのがこちら

全チームの研究内容を絡めた
    「映画の予告編」風ムービー

です!

私事なのですが、実は高校生の頃から映像編集といったものが大好きでして。(笑)

ゼミに入ってからもゼミ説明会の映像資料などを作ってきました。

今回もゼミ生のみんなに協力してもらって面白いムービーが沢山つくれました。

中でも評判が高かったプレミアリーグ研究チームの予告編
youtubeに移行します)

そして我々ハーレーダビッドソン研究チームの予告編
全部で7つのチームを紹介したのですが、いずれも大好評をいただきました!!
ゼミ生、三橋ゼミの皆さんにも楽しんでもらえたようで良かった!
飲み会の終わりに先生とした握手は忘れられません!(笑)
作ってよかった!!

しかし、毎回この映像というものはみんなに見せるまでドキドキするんですよね。スベったらどうしようと内心ヒヤヒヤなのはここだけの話です。(笑)

さぁ、この勢いを研究にもつなげて、
ハーレー研究チーム、これからも躍進しますよ!!!
                              ジョニー

2010年10月19日火曜日

卒論中間発表

ここまでのフィールドワークの結果、私達の最大の悩みは「チャプターそれぞれの特徴がバラバラで共通項が見出せない」ということだったのですが・・・今日の本ゼミではそれを活かして、むしろチャプターがバラバラであることが良いのではないか、言いかえると「チャプターに多様性を持たせることで販売店はすみ分けを図っているのではないか」という仮説を引っ提げ、中間発表に挑みました。…が、あえなく撃沈しました(T_T)

同期からは、多様性の存在は意図的なのか、つまり本社の関与度が調べられない限り、何とも言えない、と。また先生からも、悪くはないが顧客コミュニティの理論の本筋に沿った話ではないのでは、とのコメントを頂きました。

何となく私達が避けてきた、というか苦手分野である“理論探し(英語文献含む)”に、そろそろ本腰を入れて挑む時が来たようです。がんばります。

2010年10月4日月曜日

富士ブルースカイヘブン

御殿場上陸!
年に一回、全国のハーレー乗りが一同に会するビッグイベント、富士ブルースカイヘブンに行ってきました(泊まりがけ)!!!
















担当の室井様の計らいにより、なんとPRESSとかかれたビブスを着用してインタビューをすることが出来たのでとってもやりやすかったです。会場には「いわゆるハーレー乗り」(黒い革のベストにバンダナ&銀色のアクセサリー)風の方が多く、最初は恐る恐る話しかけていましたが、話す人話す人好意的にインタビューに応じて下さったのでとっても楽しくインタビューすることが出来ました!
















(屋台出店していたB級ご当地グルメを堪能する私たち)

前回までのフィールドワークの結果に加え、この二日間はお客様メインのインタビューであることを踏まえて、チャプターの発展経緯に関する調査は一時お休みすることにしました。そしてもう一度、お客様にとってはハーレーの何が魅力で、何故チャプターに参加するのか、一からお客様の気持ちを探りなおすことにしました。

二日間で計19人、7チャプターの方々にインタビューを行いましたが・・・
「いつかはハーレー」「鼓動」「乗ればわかるよ」これが、三大頻出ワードだったように思います。
みなさんそれぞれが、ハーレーに対して憧れを持ってハーレー乗りとなり、乗れば乗るほどにハーレー独特のエンジン音・鼓動を感じて、更にはカスタムすればするほどに、どんどんハーレーの世界に熱中していく…という様子が見受けられました。また、あるライダーの「ハーレー乗りは、みんな自分が一番だと思ってるからね」という言葉も印象に残っています。確かにお話しを聞いたみなさんはそれぞれに自分のハーレーやハーレーライフに誇りを持っていました。何故、いつからそんな風に思うようになるのか、興味深いところです。
















(「ハーレー殿堂入り(総計10万マイル走行=地球4周半)」を前人未到の1年で達成されたパー太郎さん)

あともう一つ!
7つのチャプターのお話しを聞いて、販売店とチャプターの関わり方に差があることが更に明確にわかってきました!あるチャプターは顧客と販売店が連携してきっちり管理していましたが、あるチャプターでは販売店の関与はほぼゼロで、単なる趣味クラブと化したチャプターも発見できました。きっちり管理されているチャプターは、メンバーの方の服装もいわゆるハーレータイプで黒づくめだったのに対し、元気のないチャプターは、メンバーが全員ハーレーマークの無い私服だったところも面白い発見です!
ただ、卒論として考えると「H.D.J.のチャプター」というくくりで調査したいのに、それぞれの特徴がバラバラ過ぎるということは…面白くもあり最大の懸念として、頭を悩ませているところです…。



































(ハーレーに初めてまたがりご機嫌なみなみと光男。ハーレーはとにかく重かった。。)


【おまけ】
今まで、そして富士ブルースカイヘブンのフィールドワークを通して、私はある技能を習得しました。
それは…ハーレーのエンジン音と他メーカーのエンジン音の聞きわけです。
街で走っているバイクの音を聞くだけで、ハーレーか否かがわかるようになりました。
ジョニーとみつおは残念ながらまだ違いがわからないようですが…私は去年から調査していた甲斐があったかな、と()

アメリカではその特徴的な音から「ポテトポテトポテト」と表現されるほど、
またハーレー乗りの方々が口をそろえて「音に惹かれて火がついた」と言うように、ハーレーは特別な良い音がするんです!かっこいい音がするんです!YOUTUBEにあったので、是非聞き比べて頂きたい!
ハーレーのエンジン→http://youtu.be/C0Z_rpskino
国産メーカーのエンジン→http://youtu.be/w7LzepcPY_A
わかりましたか?

2010年8月29日日曜日

沼津フィールドワーク

高速バスに乗って、沼津まで行ってきました!個人的には静岡県初上陸なので軽く旅行気分です!
前回の横浜に引き続き、今回の田岡モータースも1977年からの歴史ある販売店ということで、創業した田岡社長にたっぷりお話しを聞いてきました!














(田岡社長と記念写真)

とにかく社長ご自身の、人を引き付ける力が物凄いお店でした。あんなにきらきらしたお顔で「とにかくハーレーが好き」と言われたら、たぶん全員買ってしまう。私達もハーレーを買うなら沼津店で…と本気で思ったほどで、社長のお人柄に惹かれて来ているお客様は多いはずです。

チャプターの発展経緯について伺おうと思ったものの、このお店でも、「ハーレー会」と「チャプター」の顧客コミュニティが二つ存在していました。顧客は多様化しており、それに合わせるためにも二つ必要だ、との社長のお考えも聞けました。
まず奥井改革以前からある店舗独自の顧客コミュニティ「ハーレー会」は、メンバー約30名全員が男性で新規加入はもう認めていないとのことです。メンバーは富裕層が中心で今は年齢層も高く、お話しを聞く限りかなり閉鎖的なクラブという印象でした。社長も運営にはほとんど口を出さないそうです。

一方で、お馴染みのチャプター(沼津チャプター)はメンバー約150名と、これまで見てきた中でもかなりの大所帯です。
昔からあるハーレー会から顧客との関わり方を学んだ社長は、「お店がある程度口を出さないと」という方針でチャプター運営に関わっています。年会費ゼロ、参加費もゼロ(全て社長負担)という特殊な形態をとっているため、イベント参加率はかなり高いようです。社長は、当初「修理班」としてツーリングに同行していました。しかしその位置付けだと次第に顧客に甘えが生じ、事前点検すらせずに当日故障を訴えるメンバーが出てきたそうです。以来、社長はお客様とあくまで対等に、遊ぶことを楽しむ気持ちでチャプターツーリングに参加するようにしており、それが現在の盛り上がりを生んでいるようです!

そんな田岡社長は、「売る話はしない、遊ぶ話だけ」というスタイルでハーレーを語ります。
映画『イージーライダー』をきっかけにハーレーを扱い始めたという社長が、昨年挑戦してきたというアメリカ2000キロの旅の話も楽しそうでした!もう、本当にハーレーに乗りたくなってしまいました!














(田岡社長アメリカ2000キロ横断の旅写真)

横浜、沼津のフィールドワークを通して思ったのは、チャプター単体の発展経緯を探ることは、想像以上に難しそうだということです。販売店の歴史の中で、チャプターの発展はお店によって異なり、元からあったコミュニティの発展形であるところもあれば一線を画しているところもあり…またそもそも、設立年数も310年とばらばらです。「お店による」という側面が強いと感じています。
一方で、二つのお店を比較した結果、販売店とチャプターとの関わり方に差があることを発見しました。チャプター運営に関して、横浜ではほぼ顧客に任せていますが、沼津では社長が大きく関与していました。両者は同じ様に盛り上がっているチャプターですが、この関わり方の差は、今後の調査においてキーポイントになるのではないかという気がしています。

2010年8月27日金曜日

横浜フィールドワーク

横浜にある正規販売店・丸富オートにフィールドワークに行ってきました。
古くからあるこのお店の創業者である長田社長と、販売員の方にお話を伺いました。長田社長は1976年から約36年間もハーレー販売に関わっておられ、アメリカのハーレーダビッドソン本社に表彰されたこともある方で、たくさんの写真とともにハーレー販売の歴史を語ってくださいました。

お話の中で面白かったのは、丸富オートには顧客コミュニティが三つもあることです。
チャプターの発展経緯について伺おうと思ったものの、それを知るには他の二つのコミュニティの存在が欠かせません。

まず一つは、おなじみの「チャプター」。設立から11年を数えるこの横浜チャプターは、これまで聞いた中でも最も古いチャプターでした!
















販売店は会報の発送をしてツーリングの出欠をとったり、またツーリング時のグループ分けをしたりと、きっちり管理されている様子でした。




















二つ目が、ハーレー販売当初から35年もの歴史を持つ丸富オート独自コミュニティ。由緒ある「シーサイド・ハーレークラブ」です。
















メンバーは、なんと全員ポリスルックに身を包み、サイドカー付きのハーレーに乗ってツーリングを楽しむそうです。横浜市に呼ばれてパレードを行うこともあるそうで、地域でも名の通った格式高いクラブです!これには社長ご自身も毎回参加されるそうで、お話からもとても楽しげな様子が伝わってきました。

そして最後に、こちらも丸富オート独自で最近できたコミュニティ「丸富オートツーリングクラブ」です。会員制にはせずに当日参加OKという形式で、ツーリング参加への敷居を軽減する工夫をしていました。

丸富オートでは、昔ながらの富裕層から若者、女性等と顧客が多様化する中で、独自の工夫で顧客コミュニティを上手に使い分けて来ています。三つもクラブを持つなんて大変なはずなのに、そうまでして維持しているということは、顧客コミュニティはやはり販売店にとってのメリットが大きいのでしょう!今日の結果を、今後につなげていければと思います!

ただ一つだけ…今日のフィールドワークを通して三人の反省点があります。
それは、インタビュー時のお話の運び方です。事前に質問項目は考えていったものの、相手の方が予想通りの返答をくれるわけはなく、思わぬ方向に話がそれたときの修正が出来ずに苦戦しました。フィールドワークの難しいところです。普段なかなか話す機会の無い、年配の方と上手に会話をするには、まだまだ修行が必要みたいです・・・













(長田社長との記念写真)

2010年7月28日水曜日

H.D.J本社へのご挨拶

今日はハーレー班初めてのフィールドワークとして、院生の真木圭亮さんに同行させて頂き、港区にあるハーレーダビッドソン・ジャパンの本社までこれからの調査のご挨拶に行ってきました。
担当の室井様はとても親切な方で、協力的に情報を提供して下さいました!全国で行われるハーレーイベントの日程を教えてくださり、さらには近いうちに関東周辺で歴史の長い正規販売店をご紹介頂けるとのことでした。汗をかきながらも就職活動以来のスーツを着て、身だしなみを整えて臨んだ甲斐があったなと思います。笑
また今日は、私達にとっては真木さんのインタビュー術を盗む絶好の機会となりました。こちらの要望をあらかじめ明確にしておき話の中でスマートにその本題に持っていくこと、また自分達の知識の程度を的確に相手に示すことなど、真木さんはとてもスムーズにこなしていて見習いたいことだらけでした。

さて、今年も井上ゼミらしく、フィールドワークのためにあちこち飛び回る夏休みになりそうです!

2010年7月13日火曜日

顧客コミュニティに注目



こんにちは!
最近の私たちはと言うと、今回扱う「顧客コミュニティ」について、改めて勉強しています。

なぜ、顧客コミュニティなのか・・・今日は、みなさんにもご紹介したいと思います♪

そもそも「顧客コミュニティ」という理論は、主にマーケティングの分野で近年多く語られています。
例えば、無印良品のモノづくりコミュニティでは、ウェブ上に顧客のコミュニティを作り、熱心な顧客の声を直接くみ取ることで製品の改良に役立てることに成功しています。

実は、経営学の論文で顧客コミュニティを扱ったものはまだまだ多くないのですが…
井上ゼミでは、6期の先輩が行った浦和レッズの調査でもお馴染みのテーマです!
現代のビジネスを振り返ってみると、企業は顧客を獲得したところで、すぐに別の企業に奪われてしまいやすく、顧客を長期的につなぎとめておくことはとっても重要な課題であるはずです。売って終わりはもう古い、売ったあともいかにして顧客と付き合っていくかを考えようよ、というお話しですね。

でも、それってけっこう難しいです。だって、一人ひとりのお客さんを個別に管理するのって、難しいじゃないですか。しかも関係を損ねることなく、もっと関係を良くしていきながらなんて、とっても難しいはず(実際にそう言われています)。

だからこそ、顧客コミュニティなんです!お客さんは企業と良い関係を築いていれば、その企業に対して良い印象を抱きますよね。これはわかりやすいです。それに加えて、お客さんは自分と同じように、ある企業が好きな他のお客さんと良い関係を築くと、自然と企業との関係をより良くしていくものなんです。これを活かさない手はありませんよね。


ハーレーでは多くのお客さんが、「チャプター」と呼ばれるツーリングクラブに所属しています。そしてチャプターに参加されているお客さんたちが、すごく楽しそうなんです!顧客コミュニティはハーレーでも大きな役割を果たしていると信じて調査を進めていきたいと思っています!

ハーレーダビッドソン・ジャパンの最大の改革者と言われている元社長の奥井俊史さんは、著書で「目指すべきは顧客の心の通った『絆』の構築であるべきと考えています。」と仰っています。ハーレーの絆づくりで顧客をつなぎとめておく戦略を担うものとして、ハーレーの各正規販売店が保有する公式ツーリングクラブ「チャプター」の秘密を探っていきます!

2010年6月19日土曜日

卒論キックオフ!

こんにちは、井上ゼミ7期の渡辺です。
四年生になり、7期はいよいよ井上ゼミ生活最後の課題、卒業論文に挑む時期を迎えています。そして先月、ジョニー、光男、みなみの三人で結成した卒論チームですが…ついに、研究テーマが決定しました!

題して、『ハーレーダビッドソン・ジャパンの顧客コミュニティ研究』です!!!
ハーレーは、昨年から7期の別チームが大学院生と一緒に研究してきた対象なので、今回私達はそれを引き継ぐ形で調査を進めて行くつもりです。先生と相談し、今回私達の卒論では顧客コミュニティ(ハーレーでいうチャプター)の発展経緯、いわばチャプターの歴史的変遷を研究していくことになりました。

いくつかの候補テーマの中で、ハーレーを選んだ一番の決め手は「フィールドワーク可能性」です。今後半年間研究をしていくに当たって、私達三人にはデータや文献とひたすらに向き合うよりも、フィールドワークで生の声を聞き取って謎を解明していく方が、性に合っていると考えました。井上先生の繋がりで本社の方とお話が出来ること、そして何より顧客とアクセスしやすいことが、ハーレー研究の大きな特徴です。歴史的変遷についても、誕生から十数年しか経っていないチャプターだからこそ、語りべを見つけお話しを聞き出すことが出来れば、その全容も解明できるのではないかと考えています。
とにかくハーレー乗りの方々はよくしゃべってくださるので、インタビューが今から楽しみです♪また個人的には、昨年中途半端にしてしまったままのハーレー研究を、卒業前に完結させたいという想いもあります。井上ゼミ生活の締めくくりとして、自分達の納得のいく論文に仕上がるよう、半年間楽しんでやっていきたいと思います。

それでは、ハーレー班のメンバー紹介です!
小崎修司(ジョニー)  一言:最後までやり抜きます。

















加曽利光男  一言:人あたりのよさでは負けません。フィールドワークがんばります。
















渡辺みなみ  一言: フィールドワークで今年も各地を飛び回るのが楽しみです!
















今後、私たちハーレー班の活動の記録として、定期的にブログを更新していくつもりです。よろしくお願いします!